「海がある景色」は個人的にとても落ち着く風景なんです。転勤族でいろんな場所で暮らしてきた中、変わらずにあったのが藤沢と下田の祖父母の家で、どちらにも海が近くにあったからだと思います。だから海の香りがする中で働けるのは嬉しいです。今勤務している財団の事務局も近くに山下公園があるので、お昼に海を見ながらお弁当を食べることもありますね。
それと、横浜は土地柄もあって、いろんな人がいるんですよ。バリバリ働くビジネスマンもいれば、飲み屋のユニークなおばちゃんもいるし、外国籍の人や外国にルーツを持つ子どももいる。
そうした均質ではない環境にいるので、「誰もが文化芸術に触れることができる機会を広げます」という考えの“誰も”とは誰のことなのか、まだ出会えていない存在を常に考え、想像することの重要性に気づかされます。
