INTERVIEW

「横浜でアートを仕事にする」とは?
財団で働く仲間のリアルな声を紹介します

事業企画制作 横浜みなとみらいホール 事業企画グループ 白川美帆
3
横浜みなとみらいホール 事業企画グループ

事業企画制作

白川 美帆

2012年入職

新卒採用 → 現職 (2023年9月現在)

QUESTION 1 入職された経緯を教えてください

幼少期にピアノやクラシックバレエを習ったり、中学校・高校では吹奏楽部に所属したりと、音楽は身近な存在でした。それで音楽大学のアートマネジメントコースという裏方を目指す学科に進んで、卒業後は音楽の仕事に就きたいと考えていたんです。できれば自分が生まれ育った横浜で携わりたいという希望があったので、幼い頃から公演を聴きに行っていて憧れもあったみなとみらいホールでアルバイトを始めました。
初めはお客様をご案内するレセプショニスト、その後は事業企画グループのスタッフとして勤務し、大学卒業の翌年に採用試験を受けて、正式に入職したという経緯です。

QUESTION 2 現在の業務内容について教えてください

みなとみらいホールで開催される公演の中には、ホールが企画・制作する「主催公演」と他団体に施設を貸す「貸館公演」があり、私はその主催公演の企画制作を担当しています。ホールの特性を活かした企画の立案から始まり、予算組み、チケット販売のセッティング、チラシの制作、公演を迎えるまでのアーティストとのやり取り、本番の進行管理などが主な業務になるでしょうか。
ひと口に公演と言っても、オーケストラを呼ぶ大規模なものからソロ・室内楽の小規模なものまで様々です。また、未来の演奏家や聴衆を育てる次世代育成事業にも力を入れていて、『ジュニア・ビッグバンド』の運営にも携わっています。他にも障がいの有無に関わらず音楽を楽しんでいただくインクルージョン事業も担当するなど、いろんな業務を行っています。

QUESTION 3 これからどんな仕事を手がけていきたい?

次世代育成やインクルージョン事業といった、現在担当している業務をさらに充実させていきたいです。もちろん、良質な企画を実施してたくさんのお客様に来てもらうという目標は常に持っています。
みなとみらいホールは2021年から2022年までの休館期間中に、横浜市18区の各区民文化センターなどで出張コンサートを催していました。その際に、横浜という街がとても広いが故に、ただホールで待つのではなく、外に出て音楽を届けることの大切さも学んだんです。だからホールの中でも外でも、「音楽の力で横浜を盛り上げる」という意識を持って仕事をしていきたいですね。

QUESTION 4 働く舞台としての財団の特徴は?

様々なジャンルの専門施設があることから、施設間のコラボレーションに可能性を感じます。みなとみらいホールと能楽堂が連携して、海外のチェリストに能舞台で演奏してもらった際も、能舞台の様々なしきたりや作法をクリアする難しさはあったものの、結果的にすごくマッチしていました。ホールとはまた異なる音の響きによって独特の空間が生まれていて、お客様もとても喜んでくれたはずです。
同じ財団内だからこそ密に連携できたところもあり、こうした協働を実現しやすい点は、「私たちの財団らしいな」と思います。

QUESTION [EXTRA] みなとみらいホールの
事業企画だからこそのやりがいは?

ここ数年、『ジュニア・ビッグバンド』をはじめとした次世代育成の事業を多く担当するようになりました。そうした育成事業ではやっぱり、参加者の成長を間近で感じられるのが面白いです。
例えば『ジュニア・ビッグバンド』では、技術的な成長はもちろんとして、何よりも内面が変化するんですよね。コンサートなどでその成長がお客様に伝わった瞬間に立ち会うと、心からやりがいを感じます。特にこの事業は、満足に楽器も準備できない中で立ち上がっていて、いろいろと工夫しながら運営してきただけに、感慨はひとしおです。

横浜みなとみらいホール「みなとみらいSuper Big Band コンサート」演奏風景(Photo:藤本史昭)
横浜みなとみらいホール「みなとみらいSuper Big Band コンサート」演奏風景(Photo:藤本史昭)

働く中で“横浜”を感じていますか?

現在は子育てをしながら勤務をしていますが、子どもが生まれる前のアフター5では、職場のみんなで赤レンガ倉庫のビアガーデンに行ったりしていましたね。あと、お昼休憩の1時間でみなとみらいからどこまで行けるかのチャレンジをしていた時期もありました。中華街に行った時はさすがにせわしなさすぎて、いっしょに行った同僚と「これは無理だね」ってなりましたけど(笑)。
職場の近くだと臨港パークがとても好きです。近くにちょっといい感じのレストランがあるので、たまにそこでランチを食べて、ゆっくりと海を見ながら帰ったりしています。

そのほかのインタビューを見る

1
サムネイル画像:インタビュー / 学芸員 横浜美術館 学芸グループ 南島興
横浜美術館 学芸グループ

学芸員

南島 興
2
サムネイル画像:インタビュー / エデュケーター 横浜美術館 教育普及グループ 森未祈
横浜美術館 教育普及グループ

エデュケーター

森 未祈
4
横浜能楽堂

一般事務

川邉 萌
5
一般事務 横浜赤レンガ倉庫1号館 吉田啓人
横浜赤レンガ倉庫1号館

一般事務

吉田 啓人
6
横浜市民ギャラリー

エデュケーター

箱山 朋実
7
サムネイル画像:インタビュー / 事業企画制作 経営企画・ACYグループ 小原光洋
経営企画・ACYグループ

事業企画制作

小原 光洋